この記事は、2022年12月19日から12月21日にかけて入院し、初めて抗がん剤治療を受けた時の体験談です。

快適な入院生活

今回の入院は、消化器内科・腫瘍科でした。ご高齢の方も多く、糖尿病などの合併症を抱えた患者さんもいらっしゃいます。以前の産婦人科と比べると、ゆったりした雰囲気が感じられました。以下がその違いです:

  • フロアに男性がいる
  • 浴室が車椅子でも入浴できる広さ
  • 浴衣やタオルが配給制ではなく自由に取れる
  • 8人部屋が6人部屋になり快適
  • 窓がある
  • 食堂が利用できないためノマドスペースになっていて貸し切り!

身体の変化

入院前と比べて身長が162.6cmから162.2cmに縮み、体重も10キロ減りました。体重の減少はうれしい変化でした(また、太るのですが、、、)。

入院初日のスケジュール

11:45に入院し、病棟説明、バイタル測定、身長体重計測、コロナ検査、薬剤師確認、症状スクリーニングシートの記入、入院診療計画書へのサインを行いました。午後には入浴し、医師チームの往診を受け、夜ご飯の後に主治医の往診を受けました。21時には寝る準備を開始。抗がん剤の点滴は5時間かかりますが、その間は自由で、食事も可能とのこと。

正直、長かった。手術までもだけど、術後の抗がん剤までも。やるなら早くやって終わらせたい。

点滴当日 

パクリタキセル+カルボプラチン(TC療法)

11時スタート、約5時間予定が17時過ぎ終わりで。予定より1時間オーバーでした。なかなか落ちなかった。

①15分 吐き気止め①(グラニソトロン、デカドロン)・過敏症予防(ポララミン、ファモチジン)
②30分 吐き気止め② (プロイメンド)
③3時間 抗がん剤 パクリタキセル
④1時間 抗がん剤 カルボプラチン 

体調変化なし。気持ち悪くもない、夜ご飯も間食。③にはアルコールが含まれているので弱い方はスタッフへとのこと。私は7年ぶりで喜んでいるかしら。

①ポララミンは眠気あり。

耳読準備万端でしたが、おおむね寝っぱなしでした。

パクリタキセルの重篤な副作用の一つである末梢神経へのしびれの対策


手足をアイスで冷やすといいという論文が紹介されてから採用されているところが多いようです。

冷やして予防  -抗がん剤の副作用対策- | がん情報サイト「オンコロ」京都大学は、手足を冷却することで抗がん薬パクリタキセルの副作用である末梢神経障害(しびれ)を予防できることを確認し、本研究oncolo.jp

私の病院ではアイスグローブの用意は病棟にはありませんでしたが、腫瘍内科にはありました。

今回は、入院でしたので、桶に氷水を貼ってくださりそこへ手を突っ込みました。

明日は氷枕とアイスノン。あまり冷えなかったですが気休めということで。

口内炎予防に氷をなめるという策もありましたが、アイスクリームで終わってしまいました。

抗がん剤後買いに行ってなめていましたが、なかなか気持ちが良かったです。

いずれにしろ、白血球がへるのも1~2週間後、そのころから口内炎もできはじめるよう。2週間後から脱毛。


がん相談室のお姉さんが、「鼻にリップをぬるといい」と患者さんが話していたと教えてくれました。そうか、鼻毛もなくなってしまうのか!

またその時がきたらお知らせしますね。

抗がん剤を終えて

すぐに点滴の針も抜いてくれました。気持ち悪くはないけれど、深呼吸が若干しずらいとか、血が熱く感じるとか。ささいな変化はあるかなという感じですが、気にならない程度です。夜寝る前に排便があったのですが、コロコロで残便感あり。3回通ってようやく寝ることができました。

普通の点滴と変わらず、またまた拍子抜けしました。

退院と副作用

スッキリと起床! 副作用はまだ出ていません。感染症の数値も良好で、抗生剤の服用も終了しました。

退院前に、院内にあるがん相談支援センターに立ち寄り、お金やウィッグの相談をしました。親身になってくださったスタッフに安心しました。(がん相談支援センターは腫瘍科のある病院に設置されており、家族も利用可能です) そのまま、無事に退院をして、公共機関で普通に帰宅しました。拍子抜けするほど順調でした。

今だから言えること

以上が入院中の様子ですが、今思うと「ビビらなくて、大丈夫よ」と入院中の自分に言いたいです。

抗がん剤治療を終えてからは、副作用が「くるかな、くるかな」と構えていました。しかし、私の場合の副作用は、5-7日目が強く、それ以外の日はほとんど日常生活に影響しませんでした(6クールまでは)。がん友からも、「治療が進むにつれて薬が蓄積されるが、最初の1年は元気だった」との話を聞きました。

そうとわかれば、もっと仕事をいれることができたのに~(笑) もちろん、無理はダメですが、休みすぎも余計なことを考えてしまうので、私はちょっと忙しいくらいがちょうどいいなと感じました。

注意点

治療方針や副作用は個人差がありますので、この体験談もあくまで私個人のものとして参考にしてくださいね。

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