リカバリールームで、寝たか寝ないかわからないながら、なんとか訪れてくれた朝。早速一般病棟に戻りました。
術後1日目
2022年11月11日。
もちろん、痛いです。身体には尿管バルーン、腹部ドレーン、腕には点滴。水は飲めるけど、食事はまだ。そんな中、看護師さんがやって来ました。
「さて、歩きましょうか」
と軽く言う。
「えー? 本当ですかー?!」
思わず苦笑い。手術前の説明でも「術後、すぐに歩いていただきます」と言われていたけど、こんなにいろいろぶら下がっている状態でどうやって歩くの?と疑問が。
でも、なんだか意地になって、「やったろうじゃないか」と動き始めました。何もしなくても激痛なのに、これ以上の痛みはどうなるのかと。でも、痛みの表現がうまく思い出せない。そして、私は立ちました。「マーシャが、立った!(クララが立った風に)」看護師さんに手を貸してもらい、左手でベッド柵を掴み、手の力を使ってうりゃっと。
看護師さんは笑顔で、「今日はここまでにしましょうか」と言いました。歩くことはできませんでしたが、立つことができました。
でも、すごいですね。翌日に立てるなんて!
血栓予防「アリクストラ注射」接種。
術後2日目
2022年11月12日。
まだまだ痛いけれど、やっとスマホを持つ気になりました。写真も残っていました。写真は、腕の点滴が外れた時のものです。
今日は歩行訓練で歩くことができました。スゴイ!廊下の空気が清々しく感じられて、急に正気に戻ったような気がしました。「もう病人じゃないぞ」って気持ちです。不思議ですね、朝まではあんなにしんどかったのに。
お昼は流動食で、重湯がとてもおいしかったです。
23時、ガスが出ました。腸も回復!
血栓予防「アリクストラ注射」接種。
術後3日目
2022年11月13日。
日中、本が読めるくらいまで回復しました。寝ているより座っている方が楽で、ベッドの端に足を下ろすとさらに快適。洗面台で頭だけシャンプーして、すっきり。お通じも順調でした。日中、自由に歩けます。この日の歩数は900歩でした。
手術チームの一人の男性医師が来て「ドレーンを抜く」というので、「主治医は5日目以降と話していた」と伝えると、主治医に確認して「まだ、早い」と中止になった。排液には血も混ざっているし、勇気を出して伝えて良かったと思う。(医師の言葉を鵜呑みにしないの、大切)
夕食には3分粥から5分粥になりました。血栓予防「アリクストラ注射」接種。
ちなみに読書はこちら。とても良かったです。大腸がんで他界した父と重ねました。死についてやさしく向き合うことができました。
さて、問題は寝る体勢です。術後初めて仰向けになれました!今までは横向きだけだったので、これは大きな進歩。傷口の痛みもあるけど、背中や腰も痛くて大変でした。そこで、バナナクッションを借りて、姉の友達がくれた枕と病院の枕をあちこちに配置して、痛くない場所を探しました。少しずつ工夫して、とりあえず、よさげなポジションを見つけられました。
さて、今日は眠れるのか、、、。