施設で生活されている方のサポートにおいては、ご本人さまの希望、キーパーソン(家族など)の意向、そして施設スタッフの対応をバランスよく調整することが大切です。今回は「湿布」がきっかけとなったエピソードをご紹介します。
湿布の使いすぎ問題が発端
ある日、ご本人さまが「湿布がない!」と大騒ぎされる事態が発生しました。「今すぐ買ってきてほしい」というご希望でしたが、状況を確認すると、湿布がなくなるほど使用されていた理由が明らかになりました。施設ではご本人さまの希望に応じて、多数の箇所に湿布を貼って対応していたのです。このままでは湿布の過剰使用につながり、かえって体調に悪影響を及ぼす可能性がありました。
調整のステップ
キーパーソンと相談しながら、今回はたまたま施設スタッフの方々と直接お話しする機会があり、次のような対応をとりました。
- 必要な湿布を購入する
5日後に予定されている受診までの間に使用する分(7枚)を購入し、キーパーソンの了承を得ました。 - 湿布の管理方法を変更
ご本人の自己管理ではなく、施設の看護師さんが管理する形に変更しました。- 貼る場所が複数ある場合は湿布を切って使用する。
- 使用量は1日1枚に制限する。
- 主治医との相談を準備
痛みは本人にしか分からないものです。そのため、5日後の受診時にご本人が痛みの詳細を主治医に伝えられるようサポートしました。また、湿布だけでなく塗り薬や痛み止め(頓服)の使用も視野に入れるようにとケアマネージャーさんや薬剤師さんのご提案を時間をかけてお話ししました。
サポートの基本姿勢
私は、ご本人さまとじっくり話す時間を持つことができる立場にあります。しかし、それは施設スタッフやキーパーソンの方々の役割を邪魔するものではなく、むしろそれぞれの立場の想いを汲み取り、代弁する役割を担っています。また、ご本人さまの不満や愚痴に耳を傾けることも重要な役割です。
今回のように、双方の意見が一致しない場合は、「落としどころ」を見つける提案をすることが必要です。緊急性が高い場合には、迅速な対応が求められます。今回は、みなさまがご納得のいく形で解決することができました。
まとめ
この一件を通じて改めて感じたのは、調整役としての柔軟さと迅速な判断がいかに大切かということです。
ご本人さまの希望を尊重しつつ、キーパーソンや施設スタッフとの連携を大切にし、みんなが納得できる形で問題解決を図る。これこそがパーソナルヘルパーとしての役割であり、信頼関係を築く鍵だと実感しました。
今後も日々邁進してまいる所存です。
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