みなさん、主治医に薬を間違えられたことはありませんか?私は何度か経験があります。また、薬について詳しく聞きたいと思っても、「主治医は忙しそうで申し訳ない」と感じたこともあります。
そこで、手術、抗がん剤、維持治療を経験した私が、3人の薬の専門家について、それぞれどのように関わっているかシェアしたいと思います。(あくまで私の主観です)
まずは主治医
薬に関しては、まず主治医と相談します。そのために、以下の点に気を付けています。ここでのポイントは、「どの薬を処方してもらうか」を徹底的に相談することです。
- 痛みや症状を正確に伝える
自分の痛みや違和感を具体的に説明します。処方された薬がどのように効いたのか、フィードバックを忘れずに行います。 - 異常を感じたらすぐに伝える
薬の効果や副作用に違和感を覚えた場合、すぐに主治医に報告します。また、具体的な場面での困りごとも伝えます。例えば、「このような時に困るので、こうして欲しい」とリクエストすることも大切です。 - 継続的な状況把握と報告
一度処方されたら終わりではありません。痛みが強くなったり、便秘やめまいといった新たな症状が出てきた場合は、状況を把握し、主治医に報告して薬の見直しをお願いしましょう。
以上が、主治医との薬に関する基本的な関わり方です。主治医は私たちの治療の中心となる存在なので、信頼関係を築くことが大切です。
院内薬剤師
薬の飲み方や副作用、注意事項について疑問があれば、薬剤師に聞くのが一番です。主治医に聞きづらいことでも、薬剤師は時間をかけて、ていねいに説明してくれます。
病院の薬剤師は、主治医の意図を理解し、私たちの不安を解消してくれます。医師に直接言いづらいことでも、薬剤師に相談すれば、薬剤師から主治医に伝えてくれることもあります。
薬の数や種類が正しいかどうかも確認しましょう。主治医が入力ミスをすることもありますし、クリームとローションの違いなど、私たちの方が詳しい場合もあります。細かな疑問はまとめて薬剤師に相談するとスッキリします。
以前、コニーさんに教えて頂いた残薬解消について、「ブラウンバッグ運動で医療費を削減しよう」も合わせてどうぞ。
かかりつけ薬局
(お薬手帳のはじめのページに、治療歴やアレルギーなどをまとめた紙を貼っています。ノートが新しくなるたびに更新しています)
私は近所の薬局をかかりつけ薬局にしています。
かかりつけ薬局の薬剤師は、客観的なアドバイスをしてくれるので、とても助かっています。例えばこのようなことがありました。
1.タリージェという薬が「倦怠感」が強く出たことで、やめるきっかけになった
2.「アルプラゾラム」を「吐き気止め」と思っていたら、実際は抗不安薬だった。「不安を和らげて吐き気を防ぐ」という意味だったらしいですが、中止にしてもらう
3.「トラムセットの服用が長く続いているので便秘に気を付けて」とアドバイスをいただく。「腹痛事件」を共有した
かかりつけ薬局には、主治医や院内薬剤師の話に、少し疑問が残った時など(基本的には、順調ですがたまにある)、薬のセカンドオピニオンのように質問させていただいています。
薬の重複などを見つけてくれるのもかかりつけ薬局の薬剤師です。病院の近くの薬局もいいですが、私は以上の理由で、ご近所薬局でメリットを感じています。
薬の受け取りも、アプリで便利になりましたね。4日以内に取りに行けばいいので、無理やり当日に取りに行くこともなくなりました。(抗がん剤治療中の時は、翌朝のお薬があったので、当日に受け取っていましたが)。待ち時間がなくなったので、ストレスもありません。
まとめ
主治医は、薬の選択。院内薬剤師は、薬の種類や数の確認、飲み方や副作用などの詳しい説明。ご近所薬剤師は、薬のセカンドオピニオンのように感じています。
院内薬剤師さんは、入院中や抗がん剤治療などでは、毎回必ず来て相談にのってくださっていました。分子標的薬になってからは、こちらがお願いすれば来てくださる感じです。
薬は、なるべく飲みたくない派でしたが、「痛み」のコントロールは、QOL(生活の質)に直結することを実感したので、遠慮なく飲むことにしました。
薬を飲むのは自分なので、主治医にまかせっきりにしないように気を付けています。みなさまは、いかがですか?