今日は、がんに関する書籍をご紹介したいと思います。

【AYA世代】20代でがんに罹患するということ

Music Together〜音楽とともに語ろう がんについて」の出演者、朝日新聞記者の上野創さんの著書です。

この記事は記者の方が執筆されたもので、客観的な視点から時系列にまとめられています。語彙がとても豊かで、出来事が目の前で起こっているかのような臨場感を感じました。結婚や子供に関する苦労や仕事の折り合いの付け方、治療や副作用の大変さなど、良いことも悪いことも、心の裏側まで描かれています。治療の体験をしたかのような感覚に包まれました。

がんと診断された時に読むと全体像が分かる本

「がん」と診断されると、この先どうなるのかわからない、というのが一番の不安要素だと振り返ります。

上野さんは、精巣腫瘍というがんだったそうですが、がん体験者の本として読むには、とても読みやすくわかりやすい本だと感じました。

がんと向き合って

精巣腫瘍は進行がんで、何度も「ダメなんじゃないか」と思う場面がでてきます。しかし、先日、ライブでバイオリンを演奏されていたし、生きているがんサバイバーさんということで、安心して最後まで読むことができました。

がんは人の顔と同じように、症状も治療も副作用も痛みも違うそうです。

自分のがんと向き合って、一つ一つ前に進んで行くことが大切だと感じました。