深夜、お客様から連絡がありました。
ご主人の具合が悪く、病院へ行くことになったとのこと。
私はタクシーを呼び、お客様のご自宅へ向かいました。
着信から10分ほどでタクシーを手配。
現地に到着するまで、30分もかかっていませんでした。
そこから、お客様と一緒に病院へ向かいました。
そして、そのままご主人の旅立ちに立ち会うことになりました。
遠方にいるご家族へ連絡を
ご家族は遠方にお住まいでした。
ただ、お客様ご本人は携帯電話をお持ちではありません。
そこで、私のスマートフォンから遠方のお子様へ連絡をしました。
けれど、すぐには電話がつながりません。
ご主人を亡くされたばかりのお客様にとって、これから何をすればいいのかを一つひとつ考えるのは、とても難しい状況です。
そこで、葬儀社を調べて連絡。
お客様は耳が遠いこともあり、葬儀社との電話では、私がそばでお話を聞きながら、必要な内容をお伝えしたり、確認したり。
いわば、電話での連絡の橋渡しのような役割をさせていただきました。
病院での説明も、わかりやすい言葉に
病院では、看護師さんや先生からいろいろな説明があります。
けれど、お客様から、
「ぜんぜんわからない。なんだって?」
と聞かれることもありました。
そんな時は、私がこれまでお客様とお話ししてきた時と同じように、その方に伝わりやすい言葉を選びながら、説明をわかりやすく整理してお伝えしました。
もちろん、医療的な判断をしたり、医師や看護師さんの説明を変えたりするわけではありません。
「今、先生がおっしゃっていたのは、こういうことですよ」
と、お客様が少しでも理解しやすいように、言葉を置き換えてお伝えする。
それも、そばにいる私にできることの一つでした。
ご主人と一緒に、ご自宅へ
病院で死亡診断書を受け取り、医師と看護師に見送られながらご主人と一緒にご自宅へ戻りました。
深夜から朝方にかけてのことです。
必要なものをコンビニへ買いに行ったり、葬儀社とのやり取りをしたり。
そして何より、その場でお客様のお話を聞きながら、一緒に時間を過ごしました。
朝方になり、遠方のお子様から連絡がありました。
午前8時ごろ、ご家族が到着。
それまでの経緯や、葬儀社とのやり取りなどを簡単にまとめた紙をお渡しして、ひとまず私の役割は終了しました。
その後、火葬場へ
後日、火葬場への付き添いもご依頼いただきました。
ご家族と一緒に火葬場へ向かい、火葬を終えた後、ご家族はご自宅へ。
私は奥様と一緒にご自宅へ戻りました。
振り返ってみると、この一連の中で私がさせていただいたことは、特別なことではありません。
病院への緊急同行。
お看取り。
葬儀社を探して連絡すること。
ご家族への連絡の橋渡し。
ご自宅への付き添い。
買い物代行。
そして、お話を伺うこと。
その時、その方に必要だったことを、一つずつお手伝いしただけです。
「ひとりじゃ、どうしていいのかわからなかった」
後日、お客様からこんな言葉をいただきました。
「ひとりじゃ、どうしていいのかわからなかった。本当に助かった」
そして、ご家族からは、
「自分たちが遠いので、矢島さんがいてくださるだけで安心でした」
とおっしゃっていただきました。
この言葉をいただけたことは、私にとっても大きな意味がありました。
これは「緊急対応サービス」ではありません
今回のことを振り返って、改めて感じたことがあります。
深夜の緊急対応は、いつでも誰にでもできるものではありません。
私自身がサービス中だったり、就寝中だったりすれば、電話に気づけないこともあります。
今回はたまたま電話に気づくことができ、着信から10分ほどでタクシーを手配し、30分もかからず現地へ向かうことができました。
こればかりは、タイミングもあります。
だからこそ、**「いつでも必ず駆けつけます」**とは言えません。
一方で、今回の経験を通して、
「もしもの時に、頼れる人がいる」
ということの大切さを改めて感じました。
これからのソロウェる
今後は、すべての方からの突然の緊急依頼に対応するのではなく、
事前にご契約いただいているお客様を優先して、緊急時にもできる限り対応できる体制
を少しずつ整えていきたいと考えています。
遠くに住んでいるご家族。
身近に頼れる人がいない方。
夫婦二人で暮らしているけれど、いざという時が心配な方。
「何かあった時、誰に連絡すればいいんだろう」
そんな不安を抱えている方にとって、ソロウェるが「まず相談してみよう」と思える存在になれたらと思っています。
今回も、こうしたご縁をいただけたことに感謝しています。
そして、最後に。
看取りの場面で必要なのは、何か特別なことだけではありません。
一緒にいてくれる人。
電話を代わりにかけてくれる人。
次に何をすればいいか、一緒に考えてくれる人。
そんな人がそばにいるだけで、少しだけ「どうしていいかわからない」が減ることがあります。
ソロウェるは、そんなお手伝いもしています。









