「最近、親の様子を見に行けていないな…」
遠方に住んでいると、電話では元気そうに聞こえても、実際の暮らしぶりまではなかなかわかりません。そして、「久しぶりに実家へ帰ったときに何を見ればよいのだろう」とご相談を受けることがございます。
そこで今回は、親が一人暮らしをしている場合に、帰省した際に確認しておきたい5つのポイントをご紹介します。
1.ご飯を食べている気配があるか
高齢になると、食事の準備が面倒になったり、食欲が落ちたりすることがあります。
冷蔵庫の中だけでなく、炊飯器の様子や食器、さりげなくゴミ箱の中なども見てみましょう。
「何か食べている」ことと、「きちんと栄養がとれている」ことは別です。パンやお菓子だけで済ませていることもありますので、会話のついでに食事内容を聞いてみるのもおすすめです。
久しぶりに会ったとき、「あれ?少し痩せたかな?」と感じることがあります。体重を聞かなくても、顔つきや服のゆとりなどからわかることもあります。年齢のせいと決めつけず、その後の様子にも気を付けていきたいですね。
2.冷蔵庫に賞味期限切れの食品が増えていないか
冷蔵庫の中は、生活の様子を映す鏡のようなものです。
賞味期限切れの食品がたくさん残っていたり、同じものばかり買っていたりする場合は、買い物や食品管理が難しくなっている可能性があります。
また、以前は料理が好きだった方なのに、お惣菜やできあいの品ばかりになっていたら、少し気にかけてみてもよいかもしれません。体力の低下や気力の変化など、何か理由がある場合もあります。
傷んだ食品をそのまま食べてしまうリスクもありますので、帰省した際には一緒に整理してみると安心です。
3.部屋は片付いているか
見た目はきれいに片付いていても、引き出しや物入れを開けると、物がぎゅっと詰め込まれていることがあります。
「子どもが来るから」と、慌てて片付けているのかもしれません。
もちろん、本人のプライバシーもありますので、引き出しや物入れを勝手に開けてチェックする必要はありません。
ただ、以前はきちんと整理されていた場所が、いつの間にか物でいっぱいになっているなど、暮らし方の変化には気を付けておきたいですね。
「片付いているか、散らかっているか」を評価するのではなく、その人らしい暮らしに変化がないかという視点で見てみることが大切です。
4.話のつじつまがあっているか
認知症の有無を確認しようとして、テストのような質問をするのはやめましょう(笑)。
普通に会話ができていて、いつもと大きく変わらないのであれば、多少「あれ?」と思うことがあっても、年齢によるものかもしれません。
ただ、
「帰宅すると伝えていたのに、『なんで急に帰ってきたの?』と言われた」
「『今年のお正月は帰省しようと思う』と伝えたら、『どこに?』と聞かれた」
など、「あれ?話がかみ合わないな」と感じることが続くようなら、少し気にかけてみてもよいかもしれません。
大切なのは、一度の会話で判断することではなく、以前と比べて変化がないかを見ること。
そして、本人を試すのではなく、いつもの会話の中で自然に様子を見ていきましょう。
5.社会とつながっているか
近所の方との交流、趣味の集まり、通院、デイサービスなど、定期的に誰かと関わる機会があるかを確認してみましょう。
人とのつながりが少なくなると、孤立するだけでなく、体調や生活の変化に気づいてもらう機会も減ってしまいます。
また、気分が落ち込んだり、外に出る機会が減ったり、身体を動かすことが少なくなったりすることで、少しずつ生活そのものが縮小してしまうこともあります。
だからこそ、毎日でなくても、
「こんにちは、○○さん。お元気ですか?」
と声をかけてくれる人がいることは、とても大切です。
近所の方でも、民生委員さんでも、デイサービスの職員さんでも、ケアマネジャーさんでも構いません。
定期的に誰かと会い、ちょっとした変化を見てもらえること。それだけでも、ひとり暮らしの高齢者にとって大きな安心になります。
「最近誰かと会った?」「楽しみにしていることはある?」と聞いてみるだけでも、今の暮らしの様子が見えてきます。
そして、人との関わりができることで、外に出るようになったり、生活リズムが戻ったり、少し元気を取り戻したりすることもあります。
おわりに――小さな変化に気づくことから
今回ご紹介した5つは、親を「チェックする」ための項目ではありません。
大切なのは、「以前と比べて、何か変わっていないかな?」と気づくことです。
食事、冷蔵庫、部屋の様子、会話、人とのつながり。
ひとつひとつは小さな変化でも、いくつか重なってくると、「少し誰かに様子を見てもらったほうがいいかもしれない」と気づくきっかけになります。
遠距離介護では、家族だけですべてを担うのは難しいものです。
「毎日は行けないけれど、誰かにちょっと様子を見てもらえたら……」
そんなときには、地域包括支援センターやケアマネジャー、民生委員さん、地域の方など、周りの人の力を借りることも大切です。
また、介護保険のサービスだけでは対応しにくいこともあります。
**介護保険外サービス(自費介護)**を利用して、定期的な見守りや通院同行、暮らしのちょっとしたお困りごとをサポートしてもらうという方法もあります。
ソロウェるでは、青葉区・都筑区・宮前区を中心に、遠距離介護やおひとりさま支援を行っています。
「まだ介護というほどではないんだけど……」
そんな段階からでも大丈夫です。
「ちょっと様子を見てきて」
そんなご依頼でも構いません。
ご家族さまだけでは難しいことを、家族の代わりに。
気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。









