ご家族様の中には、
「施設に入所したので安心しました」
とおっしゃる方もいらっしゃいます。
もちろん、それは決して悪いことではありません。
これまでご家族様が担ってきた介護の負担が軽くなり、安心して過ごせるようになることも施設の大切な役割です。
一方で私は、
「介護が終わる」のではなく、「ご家族の役割が変わる」
のだと思っています。
施設とご家族で一緒に支える
施設では、日々の生活を支えるために、
- 食事
- 入浴
- 排泄
- 見守り
- 医療との連携
など、多くのことを行っています。
その一方で、施設によってはご家族様へお願いされることや、ご家族様が選択できることもあります。
例えば、
- 新しい介護保険証が届いた際のコピーの準備
- 季節に合わせた衣類の入れ替え
- レッグウォーマーや肌着などの購入
- 受診時に必要な書類の確認
- 通院や外出の付き添い
などです。
施設から、
「新しい介護保険証が届くと思うのでコピーをご準備ください」
「けが防止のためにレッグウォーマーをご用意いただけますか」
とお願いされることもあります。
そんな時にすぐにご協力いただけると、施設としてもとても助かりますし、ご本人様も安心して生活を続けることができます。
差し入れをするとスタッフは優しくなる?
時々、
「差し入れをした方がいいですか?」
というご相談を受けることがあります。
私の考えとしては、
差し入れをしたから良い介護になる、ということはありません。
介護の仕事は、どなたにも平等であるべきだからです。
ただ、
「いつもありがとうございます」
「お世話になっています」
というお気持ちを伝えていただくことは、やはりうれしいものです。
それは介護の仕事に限らず、どんな仕事でも同じかもしれませんね。
人と人との関係だからこそ
本来は、
差し入れがあってもなくても、
面会が多くても少なくても、
ご本人様への支援は変わってはいけません。
それは大前提です。
ただ、介護の現場も人と人との関わりの中にあります。
施設からのお願いに耳を傾けてくださったり、
職員へ温かい言葉をかけてくださったり、
そんなご家族様との関係があると、現場の雰囲気が良くなることはあります。
そして、その温かい雰囲気は、ご本人様にも自然と伝わっていくように感じています。
みんなで支えるチームになれたら
施設に入所すると、
ご本人様、
ご家族様、
施設職員、
ケアマネジャー、
それぞれの役割があります。
「預けたら終わり」
ではなく、
「みんなで支えるチームになる」
そんなイメージを持っていただけると、とても素敵だなと思います。
私自身、20か所以上の介護現場を経験してきましたが、ご本人様が穏やかに過ごされている施設ほど、ご家族様と施設との関係も温かいことが多いように感じます。
みんなが少しずつ優しくなれる。
そんな関係が増えていくといいですね。









